間隔を開けてではあったのですが、長めの文章を続けて公開していたところ、10月12日にまた健忘が生じました。1月25日のものよりは軽いものでしたが、1年たたずに生じたのには不安を感じざるを得ません。やはり睡眠は大事ですね。

先日、少しだけ離れたところにある“保管場所”から、ゆうきまさみ作のSF漫画『鉄腕バーディー』の単行本(ヤングサンデーコミックス)を手元に持ってきた。しかし、第5巻と第6巻は見当たらなかったので、持ってこられなかった。そして、作中の、あるセリフを確認したくてパラパラと見てみたのだが、そのセリフが見つからない。どうやら、第5巻か第6巻のなかのセリフのようだ。

それはそれとして、希代の漫画職人の手になる作品なので、久しぶりにストーリーを追ってしまう。いろいろなことを思いながら読むわけだが、登場人物の「室戸」の顔って、どう見ても仲代達矢だよなあ、と思っていたら、気がついた。ああ、『椿三十郎』か。

しかし、黒澤明監督の時代劇映画『椿三十郎』で仲代達矢が演じたのは「室戸半兵衛」、『鉄腕バーディー』の登場人物のフルネームは「室戸圭介」である。また、室戸半兵衛が融通のきかないギチギチの悪役であるのに対し、室戸圭介はとぼけた味わいのちょっとくずれた感じの善玉で、キャラクター的には、同じ山本周五郎由来の時代劇でも、テレビドラマ『着ながし奉行』(フジテレビ時代劇スペシャル)で仲代達矢が演じた「望月小平太」に近いと感じる。(「望月小平太」は、市川崑監督の映画『どら平太』では役所広司が演じている。)

というわけで、視覚的には似すぎるぐらい似ていると思えるので、室戸圭介の見た目のモデルが仲代達矢である可能性は高いと思われるが、作者が『椿三十郎』の室戸半兵衛を意識して名前をつけた可能性はそれに比べるとかなり低いと思われる。

仲代達矢が現代劇で「〇〇圭介」という役を演じていたりしたら、彼の演じた役名にちなんでゆうきまさみが自分の漫画の登場人物に「室戸圭介」と命名した可能性は100%に非常に近づくであろう。「Wikipadia」の仲代達矢の項を見てみたが、「〇〇圭介」という役を演じた記録は見られなかった。

その代わり、『着ながし奉行』と同じ「フジテレビ時代劇スペシャル」シリーズのドラマ『影狩り』で、仲代達矢が主人公「室戸十兵衛」を演じていたのを知った。(『影狩り』の原作は、さいとう・たかを作の同名の時代劇漫画である。わたくしは、「フジテレビ時代劇スペシャル」では、『着ながし奉行』は観たことがあるが『影狩り』は観たことがない。室戸十兵衛を石原裕次郎が演じた舛田利雄監督の劇場公開用映画『影狩り』は、テレビで観たことがある。)

ひょっとして、ゆうきまさみは、『椿三十郎』のほうではなく『影狩り』のほうから「室戸圭介」と名付けた?

  2026年10月18日

  改2026年10月22日

  

投稿者

しまづみ

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